2017年04月12日

風花のようにふわりと生きる

CIMG7544.JPG

生きることはなんて難しいんでしょう。

でもとにかくも生きてきました。


ある時は楽しく

ある時は苦しく

ある時は死にたくなり

ある時は自分を責め

七転八倒して


でも今まだ生きています。


この世の天国を見ました

それと同時に地獄も見ました。


死別、失恋、破産、ペットロス、挫折、失業、難病。。。

人並みに(?)ありとあらゆる経験をしました。


とどめは最愛の夫の死でした。。。。。


夫の死は私に今まで全く知らなかった世界を

教えてくれました。


夫の魂を追いかけました。すがりました。

今の苦しさから逃れようともがきました。


魂やスピリチュアリズムにのめり込み

霊媒(ミディアム)になるための勉強までしました。


あらゆる手をつくして探しました。

本を数えきれないくらい読み

沢山の人に会い、勉強しました。


そんな折、突然、禅でいうところの「見性」

別の言葉でいえば「覚醒体験」のようなことが起き

それまでとは人生が全く変わってしまったのです。


私は次第に「今」に生きるようになりました。

それまでの自分はこのブログの初めの頃のように

「過去」にとらわれる人間でした。


過去の悲しみ、喜び、幸せ、そういった

「自分」にばかり重きを置いていたのです。


それが「夫の死」という人生最大の難問に面した時

「自分」というものが徹底的に破壊され、ズタズタになり

一度この人生というものをすべて捨ててしまったのです。


何も欲しくない、何もしたくない、未来は無い、

今までやってきた事のすべてに、仕事にも遊びにも

何の価値観も見出せない状態が続きました。


私はただただ悲しんでいました。悲しみの塊でした。

悲しみは私であり、魂の世界でさえその悲しみを

決して拭い去ることはできませんでした。


人と会って悲しみを紛らわせても、家へ帰れば

地獄の淵を歩いていました。この「自分」を

つくづく捨てたい、死にたい、と思いました。


そしてその状態から段々光が見えてきました。

二度目、三度目と見性が起きました。。。

それは素晴らしい体験でした。恩寵でした。


そしてやっとわかったのです。

悲しみ、苦しみの根源が何であるかを。


それは悲しみ、苦しみから逃れようとする

そのこと自体だったのです。


死別後の私はちゃんと悲しんでいませんでした。

苦しんでいませんでした。取り繕っていました。

スピリチュアルの勉強へ逃げ込んでいました。


それがわかったのです。

それから逃げたり、紛らわせようとするのを

すっかりあきらめた時、天が恩寵を与えてくれました。


天は都会から私を田舎へ連れてきました。

それまでのスピリチュアリズムや霊媒の勉強から

完全に引き離されてしまいました。


それが良いことだったのか、そうでないのかは

まだわかりません。ただ言えるのは結果として

心がこの上なく軽くなった事は間違いありません。


その代わりに今まで全くちんぷんかんぷんだった

道元さんやクリシュナムルティのいう事が

手に取るように腑に落ちてきたのです。


山が見えます。林があります。

空がとてつもなく大きいです。


自然を幼子のような目で見ていると

今まで何もちゃんとは見ていなかったこと

何もちゃんとは味わっていなかったこと

に気づきました。


見る物、味わうもの、出会う人々、風景

すべて、すべてがいとおしく、美しく

自分がその中に溶け込んでいるような感覚です。

そしてただただ湧き起ってくるのは愛と感謝です。


そんないろいろな事を味わいながら

悲しみの中にも自由の感覚があります。


何故ならそれは「今」この瞬間だからです。

この素晴らしい感覚はどこからくるのか

この安らぎ感はどこからくるのか。。。。


それはそのまんまの日常でした。

身近に起こる事すべて、喜びも悲しみも

そのまま味わうために生まれてきたのです。


大げさな事などなにもいらなかったのです。

そのままで幸せだったのです。

悲しみさえも幸せなことなのです。


それを味わっている、体験している存在

それが私でありすべてでもあるのです。


田舎へ越してはじめて風花(かざばな)を見ました。

それは晴天の時に舞う小雪です。


山を下りてふわふわとただよい

やがてす〜っと落ちて大地へと帰ります。

大地からまた立ち昇ってやがて雲となり、

そのまま命は続きます。


私たちはみんな風花。。。

一つの雲のかたまりから生まれ

一つの命を生きているのです。

誰も生まれないし、死にもしない。。。

けれども満ち溢れる今のこの感覚。


離れ離れに見えてもみんな本当は一緒。

それでいてひとつひとつが果てしなく自由なのです。。。


風花が舞うようなあるがままの日々

ささやかな日常の出来事や心に浮かぶこと。。。

そんな事を書いていきたいと思います。




posted by おとめ at 18:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | いきさつ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/449023855
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック