2017年05月01日

つばめの詩(うた)

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きのうつばめについて書いていて

自作のある詩のことを思い出した。

だいぶ以前に作ったものだ。

近所でつばめの巣を見つけたのだけど

しばらくして見に行った時もはや巣はなく、

何者かに叩き壊されていた。


私は悲しくて、つばめの事を考えているうちに

あるストーリーが心に浮かんだ。


それは美しい盲目の乙女に恋したつばめが失恋し

はるか北の国にやってくる、というお話。

物語の舞台となるのは南米の夫の生まれた国

ペルーにそっくりな雰囲気となっている。


これはつばめの鎮魂歌になってしまった。

今、それを亡き夫に捧げようと思う。

夫にこの詩の事を話したことはなかった。


南の明るい国から来て、苦労の多い人生を送り

そして寿命を全うして去って行った夫の姿が

心優しいつばめの姿と重なる。

そしてまた涙にくれながらも明るく生きる

その姿はこれからの私に勇気を与えてくれる。


別ブログに載せていたものだけれど

これを夫に捧げることになるとは

その時は夢にも思わなかった。。。。。

つばめはスペイン語で「ラ・ゴロンドリーナ」という。



「つばめ」

つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

粋な黒の夜会服

銀の雨をすりぬけて

おどけて風切る伊達男

首元に 赤いスカーフのぞかせて


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

それでも雨は冷たかろ

はるか南の故郷(ふるさと)の

ジャスミン繁るバルコンで

恋する乙女のため息を

聞いた夜にくらべれば


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

乙女の肌は肉桂(カネラ)の色

細いつま先 槍のよう

けれども盲いし(めしいし) その瞳 

緑の湖(うみ)に光りは宿らず

濃いその睫毛もふせたまま


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

幾たびおまえはおどけたことか

黒い尻尾をひるがえし

バタバタ羽音を響かせて

滑稽踊りをおどったか

さくらんぼの口もとの

こぼれる笑みに魅せられて


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

幾たびおまえは夢見たことか

野辺の乙女によりそって

ブーゲンビリアの葉先にとまり

しなだれて 乙女の髪に

口づけするを


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

けれどもオレンジの月の宵

マンドリンの音にふと目覚め

おまえが聞きしはセレナーデ

若者歌う恋の歌


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

その時おまえが見たものは

乙女の瞳のその奥に

浮かんだ小さな金の舟

ゆらゆら揺れておりました

やがてはよりそう影二つ。。。


つばめよつばめ

ラ・ゴロンドリーナ!

そこでおまえは旅に出た

はるか北の 柳の国へ

千の枝の 戯れ かわし

雨に涙 隠しつつ

今日もおどけて宙を舞う


(作詞byおとめ)


我ながらこの詩は気に入っていて

もし作曲の才能があるならメロディーを

つけたいのだけれど。。。それは無理。


南米の国々では昔、恋する若者が

恋人の住む家の外でギターやマンドリンをひき

恋の歌を歌う習慣があった。

それを「セレナーデ」と言う。


夫の若い頃までその風習があったそうで、

友達とセレナーデに参加した事があるそうだ。


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今日もお読みいただきありがとうございます。

フラれても優しい男でいてくれるのは

トラさんくらいになっちゃったな〜


posted by おとめ at 08:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌の世界