2014年02月09日

カントゥータの花

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十数年前、最後にペルーへ行ったとき

義弟のルイスがスペイン風の中庭で大切に育てていた

カントゥータの葉を切っておみやげにくれた。

挿し木で簡単に増えるので

それをずっと可愛がって育てていたが

数年前から元気が無くなっていた。

それが!

このところ元気を回復して

写真のような花まで咲かせてくれた。

このカントゥータの葉をくれたルイスは

ペルーの民族風のすばらしい版画家・画家である。

ルイスの公式サイト:

http://www.luissolorio.com/

日本やスイスに留学していた頃は無名だったが

このところヨーロッパや地元ペルーで

次第に頭角を現してきた。

彼の絵は見る度にこちらの魂に

アンデスの山の清冽な空気と清水を

注ぎ込まれる気がする。

日本にいた頃は絵画好きの私と

よくケンケンガクガクの討論をしたものだ。

やれダリは三流だとか言われると

私はすぐムキになったり

シャガールが素晴らしいということでは

見事に一致したり。。。

印象派なんて二人で笑い飛ばしたり。。。

逆に北斎や春信の素晴らしさをこちらから伝えたりもした。

そんな会話を絵画がちんぷんかんぷんの夫は

ほほえんで見ていたっけ。

日本の藍染や和紙が好きで

夫と三人であちこち見学に行ったりした。

それから思い出すのはルイスが

日本のお手玉を気に入ったこと。

私が三つ投げをすると目を丸くして驚いていた。

帰国後は棟方志功に夢中になり

画風に多大な影響を受けるようになった。

「わだばゴッホに。。。」でなく、「ムナカタになる!」と

すごい熱の入れようだった。

ルイスが日本にいた時に大変印象的な方との

出会いがあった。

若い頃南米を食の探検の為放浪し

夫の実家(ホテルだった)に泊まり

大変世話になったとおっしゃるS氏である。

すでに来日していた夫の部屋に寝泊りし

タンスに眠っていた衣服を

母親にすすめられて借りたこともあったそうだ。

そのS氏にまだ幼かった義弟はとてもなついていたという。


S氏は当時大阪の万博跡地に建てられた

「世界民族博物館」の中南米部門の局長をやっていらした。

もう30年以上も前のことだが。。。

再会の時、私達は素晴らしい館内を案内してもらい

めったに足を踏み入れられない京都のお茶屋で

お食事までごちそうになってしまった。

今となってはただただ懐かしいこんなことを

カントゥータの花を見ていたら次々と思い出した。

ところで。。。


暮れからずっと体調不良だった夫は

お正月に入院した以前の病院にさよならを告げ

今月別病院に転院した。

すぐにでも新しい治療をうけるつもりだったが

度重なる抗がん剤で免疫がズタズタ。

そのせいか今は入院直後から出た

原因不明の発熱と戦っている。

朝40℃くらいにも熱が上がったと思うと

あっという間に37℃台まで下がるという

ジェットコースターのような症状が続いていて

なかなか目的の治療が出来ないでいる。

今は熱の原因を調査中。

原因が特定されれば

新治療もうけられるのだが。。。


ともあれ この優雅な花は

天の使いがプレゼントしてくれたに違いない。

花の形もホクシアのように

天使が舞い降りるような姿をしている。

日本語ではシャコバサボテンとかカニサボテンとか

あまり風情のない名前なので

私はこの”cantuta”という甘いスペイン語の響きが

ずっと好きだ。

あんなに弱っていたのに

去年の夏はもうダメかと思ったのに

こんなに咲いてくれた。。。

夫もこんな風に元気になってくれるといいなあ。

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うちの坊やは猫サラダの方が好き♪

病院のパパから電話が入ると

飛んできて声を聞きたがる。

受話器を耳にあててやって夫の声を聞くと 

くんくんしたり舐めたりする。

まるで犬みたい(笑)

やっぱりいないと寂しいのだろう。

posted by おとめ at 21:04 | Comment(6) | 今日の幸せ