2012年08月28日

文香なるものをわらわも作らんとてみるなり

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ありあわせの材料で作った文香

ひと昔もふた昔も前に「ポプリ」なる西洋風の

匂い袋みたいなのが流行った時期があった。

香りのするものが大好きなので

私もけっこうはまった時期もあったけれど

ずっと以前に飽きてしまった。

けっこうお金もかかるし。

そこへいくと

今はやりのハーブのような

単品でのアロマセラピーのほうが

ずっといいと思う。

ナチュラルなラベンダーの香りなどは特に好き。

それに日本に昔からあるお香なども大好き。

やんわりとそこはかない香りと

リラックス効果もあるようで。

古い着物を扱っている関係で防虫対策にも

苦労するけれど、お香などは

化学防虫剤のような嫌味も無く

虫よけ効果もあるので大いに助かっている。

そんなお香の残りを利用して作った文香。

お香を細かく砕いて薄紙で包む。

これを買い置きの和紙や折り紙

綺麗なパンフレットや捨てられずにとっておいた

お気に入りの包装紙などに閉じ込める。

短時間でこんなにたくさんできちゃった〜。

手紙に添えるのはもちろん、箪笥の引き出しに入れたり

栞代わりにも。。。

中央辺りにある金魚のものは

ただ丸くきった紙にお香を入れて

周りを糊付けしただけ。

けっこう平安のお姫様になった気分。

優雅な昔を偲ばせるすばらしい日本の文化、文香

大切にしたいな〜

。。。。。。。。。。。。。。








posted by おとめ at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム&エコ暮らし

おばあちゃんの台所と赤い薔薇

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私の台所♪

一畳も無い小さなスペースだけど

ここで鼻歌歌いながら料理するのが好き。

おっと!掃除が行き届いてないな〜。ヤカン磨かないと(^^;)

調理器具とお鍋は釣り下がっているものでほぼすべて。

あとはすり鉢とミキサー、小ぶりの冷蔵庫くらいかな〜

オーブンは最初から作り付けなので

ありがたく使わせてもらっている。

おかげで夫が喜ぶイタリア風のパンもピザも焼ける。
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ペルーのミニチュアの台所用品♪右のシャモジやヘラ入れはかまぼこ板で作ったもの。

実は。。。オーブンはあるけど

電子レンジや電気釜はもっていない。

別にこだわっているんじゃなく

買う必要を感じなかったので未だに無いだけ。

冷ごはんは蒸せば炊きたてのようになるし

蒸さなくても焼きおむすびにしたり ご飯ピザにも。

独身時代からご飯はお鍋で炊いていた。

厚手のお鍋で炊くと 炊き上がりはお米が立っていて

好みのふっくらでしかもサラっとしたご飯になってくれる。

もちろんお米は炊く一時間前には磨いで水加減しておく。

最近は小さな土鍋で炊いている。(左下の黒いのがそう)

本当は祖母がやっていたお釜で炊きたいのだけれど。。。

ホットプレートも中華蒸し器もすき焼き鍋も天ぷら鍋も

あったらいいな〜と思うけど ものぐさなので

あるもので代用している。やっぱり私の中では

祖母のほとんどな〜んにも無かった台所が理想らしい。

この祖母というのは母方の祖母で

下町で一人暮らしをしていた。

もう一人の父方の祖母は裕福で 遊びに行けば

おこづかいもたっぷりくれたが。。。

。。。今思うともっと行っておこづかいもらえばよかった(汗)。。。

何故か私は母方の祖母が好きで入り浸っていた。

昭和30年代のある日 

私はその祖母の家で内職の手伝いをしていた。

ブリキでできた小さな自動車。。。その底にある

金具の爪をペンチで曲げて固定するお仕事だった。

今では骨董屋さんなんかに行くと目玉が飛び出そうなお値段の

あの昭和レトロなブリキのおもちゃ。。。

とっとけば今頃ひと財産。。。てな野暮な話はともかく(笑)

それを手伝うのが面白くてはまっていた。

一杯作ればそれだけ祖母がラクになるし なんだか

いっぱし大人になったような気分でいたのかも。

私もかれこれあの頃の祖母に近い年になり

こんなことを懐かしく思い出す。

祖母は祖父亡き後 なけなしの貯金をはたいて

小さな小さな一軒家を買った。

ガラガラ戸の玄関を入るとすぐ板の間があって

そこには古い足踏みミシンが置かれていた。

あとは小さな3畳間と8畳(6畳だったかな?)があり

押入れが一間と申し訳程度の濡れ縁がついていた。

仏壇の上にはおじいちゃんとお姑さん つまり

丸髷を結った私のひいお婆ちゃん(美人)の写真。

毎日欠かさずお水とお線香 ご飯をあげる。

高いところには柱時計があって 時々祖母は

「よっこらしょ」っと踏み台に乗ってネジを巻いていたっけ。

そのあとにうるさく鳴いている猫のコウヘイに

朝ごはんをやる。(人間より先?)

家具といえば箪笥が二さおに鏡台、食器棚くらい。

押入れには布団や行李。

まるで落語に出てくる江戸長屋みたい。

東京大空襲ですべてを失なった人だから

少ない持ち物をとても大切にしていた。

何年かしてテレビも加わったが 他には

何も無いので狭さも感じなかった。

この頃は断捨離だとかシンプルライフだとか流行っていて

なんでもかんでも捨てちゃうそうで。。。

 あ〜もったいない!

あの頃の暮らしにはそもそも捨てるものなんか無かった。

始めから買い(え)ませんから(笑)

おばあちゃんは毎日夜中の12時頃になると

縫い物をしながらなかばうつらうつらして

よく浪曲を聴いていたっけ。

おばあちゃんがかけていたアメ色の丸メガネや

年季の入ったお針箱を私は一生忘れない。

そして一番奥が台所(だいどこ)

壁には長箒とはたきが下がり 大きなカレンダーが。

床は板が取り外せるようになっていて床下には

ひとかかえもありそうなぬか漬けの樽があった。

祖母はこのぬか漬けを宝物のように大切にしていた。

毎日腕を深くつっこんで祖母がかきまぜると

なんともいえない香ばしい匂いがしたものだ。

流しは石でできていて そこで洗濯もしていた。

使い込んだ洗濯板と大きな石鹸を覚えている。

流しの上の小さな棚にある鍋釜やすり鉢だけがすべての調理道具だった。

冷蔵庫なんて無く、かわりにあったのが網戸の蝿帳。

残り物や腐りにくい佃煮などはここに入れておく。

冷蔵庫に賞味期限切れ食品が一杯!なんてことも無し。

都市ガスはひかれていたので鋳物のガスコンロが一つ。

それまでマッチで火をつけるのが怖かった私は

祖母に教えられてこのコンロに火をつけられるようになり

料理の手伝いをするのも大好きだった。

その間祖母はかつぶしを削っている。

枯れ節でだしをとった味噌汁の美味しさが忘れられず

私も今同じようにかつぶしを削る毎日。
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↑これ30年使っている削り器。となりはレトロなお米入れ。

時には私は朝寝坊して、祖母がかつぶしを削る音で目が覚めた。 

すると祖母は「はいおメザ」と言って

金平糖やらボーロのようなものを口に入れてくれた。

それから布団をたたんで、箒やハタキで簡単に掃除をする。

しばらくして、ぷ〜んと味噌汁の匂いがただようと

丸いちゃぶ台を出して お釜で炊いたご飯を

おひつに移して さあ朝ご飯。

おかずはメザシだったり納豆だったり鮭だったりしたが

いつも必ずあったのが

例のぬか床から出したてのぬか漬け(おこうこ)!

それに海苔や梅干 大根おろしや青菜のおひたし。

考えると 今私が好きな食べ物は

あの頃おばあちゃんと一緒に食べたものばかり。
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↑同じように私の宝物も糠づけ。これも欠かさず食べている。

そして。。。

おばあちゃんにはもう一つの宝物があった。

それは。。。日当たりの悪い庭にただ一本だけの

薔薇の木だった。

「コウシンバラ」という小輪の野薔薇だが

それはごく最近になってわかったこと。

薔薇といえば交配種の大輪薔薇しか知らなかった私は

「コレは薔薇だよ!」とおばあちゃんが自慢げに言った時

「え?ウッソ〜」とか思った。

ひょろりと頼りなさげに80cmほどの高さに育っていて

繊細な葉が茂っているだけで 花も何もついていない。

小鳥が種を運んできて自然に生えたのか

おばあちゃんが挿し木をしたのか思い出せないが。。。

薔薇なら牧美也子の少女漫画に出てくるような

大輪の薔薇を植えれば良いのに

と私はいささか不満だった。

でもあんな薔薇は立派な門構えのお宅にしか無いことは

私にも子供心にわかっていたので

祖母がちょっぴり可哀想な気もした。

毎日でかける度におばあちゃんは

いたわるように薔薇に話しかけ 

幸せそうに目を細めていた。

せっせと米のとぎ汁やら玉子の殻やらをあげて

蕾がふくらんできた時には

「ホラ!もうじきだよ」

と本当に嬉しそうだったので、私も早く咲かないかな〜

と待ち望むようになっていた。

そして久しぶりに遊びに行ったある日

おばあちゃんを驚かそうと庭の方から回った私は

木戸をあけたとたん、思わず立ちすくんだ。

祖母がこまめに雑草を抜いて 

手入れが行き届いているけれど

ヤツデやツワブキ ユキノシタやリュウノヒゲみたいな

日陰向きの草花が多い 薄暗い庭の真ん中で それは

奇跡のように咲いていた。

たった一輪の

赤ちゃんの手より小さい

真っ赤な 真っ赤な 薔薇だった。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今日もお読みいただきありがとうございます。
posted by おとめ at 08:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 猫と石蹴りとリリアンと

2012年08月18日

可愛いお見舞い

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アメリカ人の夫とアマゾンで暮らしている姪のモニカが

こんな写真を送ってくれた。主人のお見舞いのつもりらしい。

私達は二人を「ターザンとジェイン」と呼んでいる。

それではこの二匹のペットはさしづめチータがダブルになったようなもの。

新婚の二人の自然に囲まれた幸せな暮らしを想像して

本当に久しぶりに私達も幸せをもらった。

暮れからこっち 例の猫騒動のあと

1月に抗がん剤 2月はほぼ毎日放射線の治療に

往復2時間の道のりを一ヶ月通った。

その後遺症が未だにぬけず。

抗がん剤はがんを消してくれるけれど

同時に健康な細胞も破壊してしまう。

痛み、吐き気、食欲不振、便秘、頻尿、不眠など

治療後数ヶ月はあらゆる副作用に苦しんだけれど今は

おかげ様でだいぶ落ち着いた。

それもこれも 友人や知人 親戚だけでなく

皆が優しいエールを送ってくれるおかげ。

いつも無言の励ましをひしひしと感じている。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今日もお読みいただきありがとうございます。


posted by おとめ at 12:00 | Comment(12) | TrackBack(0) | 今日の幸せ

招き猫(マヌケ猫?)事件簿

以下は別ブログ「乙女小箱」から移動した記事です。
(2012年1月更新)

「年末年始猫騒動」
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いやはや なんと やっと更新できました。

ご無沙汰お許し下さい。

主人はクリスマスに退院して

また今月2回入院 今は毎日

抗がん剤と放射線治療に通ってます。

ともすれば くじけそうになりますが

と書きたいところですが

そんなくじけてるヒマないほど

ねこたりあん冥利に尽きるとでも申しますか

年末から一連の猫騒動がありまして。。。

御用とお急ぎでない

猫好きの方がおられましたら

まあ聞いてやって下さいまし。

でも 例によって

長いですよ〜(笑)続きを読む
posted by おとめ at 09:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ねこたりあん